町の鍛冶屋から、
日本の鍛冶屋へ。
唯一無二のものづくりで
勝負しています。
「ものづくり」というのは、大きく分けると2種類あります。ひとつは近代化された量産工場で、同じ品質のものを大量に生産していくスタイル。もうひとつが「町の鍛冶屋」とも言うべき、「この部分のパーツ1つだけ作って欲しい」という要望に応えていくスタイルです。どちらにも一長一短な部分があるのですが、近代化された工場において主導権を握るのは資本力です。それに比べて町の鍛冶屋では、その製品を作れるのか、作れないのか、という極めてシンプルな世界で勝負しています。
私たち長崎鉄工所は、いわば「町の鍛冶屋」です。どんな精度のものであれ、どんな難易度の高い形状のものであれ、形にすることでお客様に喜んでもらうこと。そんな一品一品のものづくりで70年間歩んできた今、取引先も北海道から九州まで広がり、「町の鍛冶屋」の範疇を超えて、「日本の鍛冶屋」とも言うべき存在に成長してきました。世の中の進歩に合わせて、デジタル化された最新設備も揃え、その一方でものづくりの根本にあるアナログの感性も持ち続け、当社では手作業でコンピューター以上の精度を出す職人たちも最前線で活躍しています。
多品種・少量のものづくりというのは、ライン作業のように同じ工程を続けるものではありません。毎回これをどう形にしていくか、現場でも頭と手を使って挑戦し続ける。そうして完成された製品は、数量はたったひとつだとしても、それがなくてはマザーマシンを動かせない、プロジェクトが進まないという、お客様にとって大事な重要パーツです。そんな価値のあるものづくりを続けていくために、これまでの70年の荒波を乗り越えてきた「強い会社」を、これからも若い世代の人たちと一緒になって作っていきたいと思います。